おわり岬




風に右手あげて
クルクル クルクル まわし
雲に告げた 「さよなら」は
あわい恋の おわり岬
 きみへの思い
 うそではなかったよ
ああ あわい恋の おわり岬


青い海に カモメ
ゆらゆら ただよいながら
白い姿 にじませて
あの日 きみと 旅の岬
 思い出だけが
 励みになるだろう
ああ あの日 きみと 春の岬


はるか 船の影が
まぶしい 陽ざしに溶けて
歩みとめる 岬まち
あるきだせば はじめ岬
 呼び名をかえて
 ながれる夏の雲
ああ あるきだせば はじめ岬

ああ…ルルラ
ひとり立てば おわり岬
あるきだせば はじめ岬