■海鳥、冬の章








枯れ葉の色した 岬の駅で
コートの襟立て 改札出たわ
夢を見すぎた わたしが悪い 
小さな幸せ 棄ててきた
うらまれたってしかたない
小雪を降らせる風になる


漁船がならんだ 渚に立てば
潮の香りも 錆びてるみたい
海鳥一羽 黙ってみてる
みぞれに凍える 白い波
飛ばない それとも 飛べないの
ぬれてる翼を 閉じたまま


群れからはぐれて 旅路を迷い
故郷への渡りをあきらめたのね
指環はずした わたしも同じ
翼をつくろい 飛ぶふりを
わたしに見せて なぐさめて
あしたは陽がさす つらくても