かなしいクセだね 立ちどまり 風の声聴く どんなことばもむなしくて 肩をすぼめた弱気な獣 爪を立てずに 牙を隠して ビルの暗がり 昼の月など うつろに眺め 心 はぐれもの おとぎ話に惑うほど 若くはないけど 花をさがしてあてどなく 歩く日もある孤独な獣 ついてくるなよ どうせ地獄の 泥にまみれる 背中のくぼみを冷たくたたく 風の声を聴く 夢、だきよせて 夢を語らず 夢、くちづけて 夢を語らず 語らず…