作詞/仲山 清  作曲/かざき昭三                                                               

まぼろしの花ならば




ことばかず少なに
むかしの恋ひとつ
ほほえみを絶やさず
あなたは話した
グラス持つ手細く
お酒は強くなさそうな
まぼろしの花束を
抱いていたいね


リクエストしたのはどなたか
ジャズも好き
くせのある酒場の
ほどよいざわめき
あなたには野に咲く
小さな花が似合いそう
まぼろしのひと茎を
手にしてごらんよ


なじみ客 出入りに
ドアから見える街
雨上がり 路面に
ネオンがまたたく
行きずりのぼくらに
別れのときがきたらしい
まぼろしの花ならば
散らずに咲いてよ