みれん屋

作曲・編曲・歌唱 わぎゅう








こんな暮らしも わるくないわと
しあわせな日々を 遠慮がちにしたため
話したいことあるのと 書き添えたきみ
あれからもう 会わずに月日がたった
あきらめが肝心 ぼくは自分に言い聞かせ
ひとには未練たらたらと嘆かれながら
きみからの手紙 大事にしてるんだ
妻や娘には秘密だけれどね

家族はすばらしい
だけどいまも
花でなく蝶でなく きみに恋してる

写真ぎらいの ぼくはますます
自分の顔を 見るのがいやになったが
出かけるときはいちおう 鏡を覗く
年よりも若いと いわれているけど 心して
床屋へは月一度 爪はいつでも短めに
おしゃれじゃないが 挫折も美味と
決めこんで 夢を追ってもいるんだよ
妻や娘には笑われながらね

家族はすばらしい
だけどいまも
山でなく海でなく きみに恋してる

ひとにはばかな『みれん屋』とけなされながら
あれからのきみの 人生についても
ぼくはたいして知らないくせにね 

長生きしてくれよ
ぼくはいまも 
星でなく月でなく きみに恋してる