AImusiC

AImusiC 残光ありて

10曲■残光ありて■The BASYOH■首から上はプチトマト■芝居帰りはささめ雪■築地 酒乃驛(Blues Ver.)■築地 酒乃驛■帰れる夏があれば■My own Station

作詞/オーディオ編集:K.SichiRi


残光ありて/Blues-Enka





雨はぽつぽつ どこをふる
おれの背中の闇をふる
背中の闇になにがある
訊くな 探るな 立ち入るな
湿気て 傷んで 重くなる
闇は病か 性分か

雨はひたひた どこをうつ
合羽 振分け 笠をうつ
街道筋の畔草に
翅を濡らした秋津虫
走れ いかづち 西東
刺され稲妻 この胸に

雨はざんざか どこはたく
無念晴らせぬ ほほはたく
赦す赦さぬ 迷い雨
消えぬ恨みの彼岸花
山野に飛んで 燃え募る
鳥かほむらか なみだ雨

雨のしずくの三度笠
ふちをつまんで仰ぐ空
オオタカ高く 悠々と
おれは野分のぬれ鼠
喰われてやろうか 旅の果て
雲に陽ざしの 櫛の目か

The BASYOH/Blues-Enka







人の行き来の 四百年を
めぐる白河 関所跡
いまや面影かげなし けもの道
しばしうたうべからず ましらのごとく
飛ぶぞ 飛ぶぞ 芭蕉が飛ぶぞ
わび さび 超えて 東山道とうざんどう


風はむらさき やぶあじさいか
明神峠は夏模様
河合曾良どの 筆納め
しばし語るべからず 忍者しのびのごとく
飛ぶぞ 飛ぶぞ 爪立ち背伸び
みちのくの空 雲を招べ


北へ千里の夢橋かけて
いっそ渡ろか 竜飛まで
破れ僧衣をひるがえし
しばし念ずべからず 阿修羅のごとく
飛ぶぞ 飛ぶぞ 芭蕉が飛ぶぞ
旗宿山野はたじゅくさんやの 鳥になれ

首から上はプチトマト/Samba



   *
ともれよ ともれ プチトマト
ひねりはきっちりきいてるぞ
首から上はプチトマト
あなたの声は足の裏から
みぞおちへ
つるつるすべってプチトマト
正面きってのプチトマト
   *
喉はないものと思いなさい
絵の具の赤を吐き出すように
あなたの声を熱くして
五線譜のくらがりを
照らすんだ
ほらまた そんなところで 裏返る
ともれよ ともれ プチトマト

  *くりかえし*

喉はないものと思いなさい
絵の具の青を吐き出すように
あなたの声を凍らせて
スタッカート フェルマータ
震わせろ
ほらまた そんなところで 裏返る

ともれよ ともれ
ひねりはきっちりきいてるぞ
首から上はプチトマト
ほらまた そんなところで 裏返る

首を供えた 小窓は どこかしら
ほらまた そんなところで 裏返る
正面きってのプチトマト
首を供えた 小窓は どこかしら
ほらまた そんなところで 裏返る
首を供えた小窓はどこかしら

芝居帰りはささめ雪/Blues-Enka







芝居がはねて 劇場こやを出りゃ
雪がちらちら 山谷堀
骨身にこたえる底冷えながら
血走る想いは 舞台の続き
しがねえ恋の 与三郎
声色まねれば身が火照る


駒下駄 町屋にひびかせて
急ぎ足どり あねさんよ
あんたも芝居で夢心地かな
御髪ぐしをくるんだ手ぬぐいを
つまんで 咥えて 流し目は
浅草小町か ささめ雪


小雪のなかを すまないが
船頭 たのむよ 深川へ
今宵は駕籠より ゆらゆら揺れて
帰りは船路と シャレてみる
大江戸風情を独り占め
酒代はずむぜ 魯のさばき



築地 酒乃驛/Blues Ver.







逢えないひとに 逢いたい夜は
ちょっと強めのお酒を呑んで
正体不明のけものになるよ
かわいいけものさ 噛みつきゃしない
女ひとりが ひとりっきりで
とことん酔えるね 酒乃驛ささのえき


素肌に木綿の築地の男
一生ものと大事にしてた
クックウェア 残して消えた
どこで暮らそうが 勝手にしろや
店じゃときどき 汽笛が鳴って
泣かせてくれるね 酒乃驛


未練さ 未練 手首にさげた
ごっつい野郎に似合いの時計
想い出きざんで こころをつぶす
捨てたいけれども これっきゃないし
殺し文句はお酒のつまみ
口説いてくれても 酒乃驛


築地 酒乃驛







逢えないひとに 逢いたい夜は
ちょっと強めのお酒を呑んで
正体不明のけものになるよ
かわいいけものさ 噛みつきゃしない
女ひとりが ひとりっきりで
とことん酔えるね 酒乃驛ささのえき


素肌に木綿の築地の男
一生ものと大事にしてた
クックウェアを 残して消えた
どこで暮らそうが 勝手にしろや
店じゃときどき 汽笛が鳴って
泣かせてくれるね 酒乃驛


未練さ 未練 手首にさげた
ごっつい野郎に似合いの時計
想い出きざんで こころをつぶす
捨てたいけれども これっきゃないし
殺し文句はお酒のつまみ
口説いてくれても 酒乃驛


帰れる夏があれば



帰れる夏など
あるはずがない
あるはずがない夏へ
だから帰る
われた背なかを
固くとじて
あるはずがない夏へ
だから帰る

われた背なかを
きみはのぞいてみたか
のぞいた きみの かおが
うかぶだけさ
むかしむかしの
ヤゴの時代の水が
いま 青くさざめいて
きみに届く

われていなかったころの
背なかをだれかが
たたいている
われていなかったころの
背なかをだれかが
またたたく
だから帰る

われた背なかを
固くとじて帰る
あるはずがない夏へ
だから帰る

My own Station






ひとそれぞれに駅がある
素顔のままの駅がある
立ち枯れヒマワリ 虫かごひとつ
遠いあの日の陽ざしを受けて
小さな恋もひそんでる
さがしに出かける口笛は
ひとふで書きの旅人さ


かじかむような駅がある
はだしのままの駅がある
切符は枯れ葉の軽さと匂い
世間話の改札ぬけて
希望ゆめの列車に乗るもよし
ホームでたたずむだけもよし
しばしの孤独を怖れずに


おもいで燃やす駅がある
あしたにつなぐ駅がある
旅立つときが いつでも始発
地図はポッケに こころに翼を
獅子座の遠吠え聴きながら
琴座の風に招かれて
流線型の旅人さ