AImusiC おなじ雨音、聴いてるか
作詞/オーディオ編集:K.SichiRi
●ろくでもねえ★Blues-Enka

風の衣を着た男 が
ふらりとおでまし 取手宿
やくざ風情の強面
派手な青鞘 腰に差し
褒めちゃあいねえが ケレンが効いて
兇状持ちなら なおのこと
おそれ多くて近づけねえ
風の衣をなびかせて
素通りすると思いきや
気まま 気まぐれ 長逗留
ついたあだ名が アオザヤか
飯屋のおやじに見立てをきけば
腰の低さは表向き
どうせ風向き 風のもの
ちょいと馴染んだ 青鞘が
土地の男のふりするが
うまれ下総 成田っぺ
酒は苦手で 茶をすすり
火のないキセルを斜めに咥え
なにやらぶつぶつ独り言
きの字にころがる族 とか
風の衣を薄ものに
着替えてうろつきゃ もののけか
よしゃあいいのに質屋の娘
惚れた相手がアオザヤと
うわさがひろがり 大利根花火
ろくでもねえやな 質の草
恋は流れて 涙ぐせ
風の衣が 大利根越えた
行き先 訊いても むだなこと
泣いて見送る三度笠
動画:FC2動画/YouTube
●男ひとりの仮枕★Pop Ballad

一膳めし屋で冷酒あおる
脱げぬ濡れ衣 着たまんま
地獄めぐりだ きょうもまた
出会いがしらに姐さんが
ひょいと裏手へ 招き猫
行けばサイコロ 見せやがる
「仇討ちならば お相手いたす
逃げも隠れもせぬわいな」
芝居がかった 蔵前の
騒ぎ 素知らぬふりをして
野次馬かきわけ 隅田川
土手のカラスと たわむれた
そろそろ雨だな しめった風と
墨染めいろの雲間から
空をふるわす 稲光
急ぎころげて もどる宿
男いっぴき 仮枕
関所破りの 夢を見た
動画:FC2動画/YouTube
●やさぐれあぶく唄★Balld-Enka

風、風、風
歩きゃ追い風 向かい風
吹かれるまんまに 世を渡る
生まれはどこぞの木の根方
枯れ葉を酔わせて から騒ぎ
絡んでくれるな 流れ者だよ
風、風、風
見栄の突っ張り つむじ風
情けに出会えば 隙間風
ススキくぐって月見酒
夜露に溺れて 泡 唄
やわな一匹 ヤマカガシだよ
風、風、風
ひとり迷えばすむものを
女人 を迷わせ 夢一夜
恋に迷えば 風は死ぬ
このまま行こうか とどまろか
明けの東に 刺さる月だぜ
●絵師★Pop Balld

京 のさくらが 咲き満ちて
四条花見は 花の宴
笛と太鼓のにぎわいを
絵筆に語らせ 詠わせて
町絵師 木の陰 ひそみ立つ
故きを温ね ひもとけば
銀が焼けてる源氏絵よ
月は時代を歩み出て
嵯峨野のそらに冴えわたる
町絵師 庵のこぼれ月
大和にあれば大和絵の
流れうねりを 汲みあげて
気色 花色 にじませよ
痩せた明かりの 行燈に
町絵師 絵筆を持ち直す
●おなじ雨音、聴いてるか★Blues,Blues-Enka

しだれ柳がなよなよと
媚びて誘った雨だろか。
ポツリポツリと落ちてきて
水面に えくぼをこさえてる。
こいつぁと たわごと 独り言ち
旅にうつけて 眺め入る
宿の池 宿の池。
雨に降られて小走りに
辻を女が むらさきの。
布でつつんだ 三味を抱く
駒下駄 石蹴る すそ乱し。
肩の薄さが凛として
宿はとなりも 平旅籠
はずむ声 はずむ声。
おなじ雨音 聴くにせよ
酔興遊山が 妬ましや。
密書たずさえ 姓名 も捨てて
すまじきものは宮仕え。
せめて今宵は 隠れ酒
こぼれ聴える 手拍子と
三味の唄 三味の唄。
●蒼き馬とゆけ★Blues

はてしない曠野を 寒々と
さまようひとあり
風が追う 雲が追う 影が追う
気休めの草もない
甘える花もない
きみよ 疲れはて 地に這うも
立ち枯れて骨になるな
高くいななき 天翔ける
はだかの蒼き馬に乗れ
荒れ果てた曠野に こつこつと
くさび打つひとあり
火をともし 手を合わせ ひざまずく
やすらげる森もない
まどろむ岸もない
きみよ 疲れはて 地に這うも
立ち枯れて骨になるな
空にたてがみ なびかせて
はだかの蒼き馬とゆけ
空にたてがみ なびかせて
はだかの蒼き馬とゆけ
●をんなの街道★Blues-Enka

アオサギ一羽、常陸 国
枯れた芦野に風を編む
雲が垂れこむ水戸街道
家並はとぎれ、はらはらと
雪は世迷いの をんな文字
凍てつくみず田、地の果てへ
まろぶばかりに顔ふせて
をんなひとりの 牛久沼
会釈を返し、ふりむけば
わかき絵師やら、背に薫陶
江戸から北へ十五里の
旅路恥じるは 後ろ傷
雪で凍える筑波山
咳する声にいぶかれば
姿さむらい、女人旅
●コワレモノ★Blues

花を飾ったテーブルが
わざとらしくて いやかしら
ふたりで過ごす 午後の部屋
コーヒーおかわり 淹れましょか
それとも そうね…
ガラスのことばのささやきで
誘惑されて 毀れちゃうのも
毀れちゃうのも「あり」かしら
「赤い糸…」とか 言いだして
あなた 古風ね 若いのに
テラスを夕陽が染めてるわ
いいたいことはためらわず
ぶつけてちょうだい…
ガラスのことばが砕けたら
身体にささる トゲを覚悟で
トゲを覚悟で うかがうわ
夜はひとりですごしたい
夜をあなたと歩きたい
こっそり占う胸のうち
時計を見ちゃった なんとなく
ごめんね ごめん…
ガラスのことばをちりばめて
今夜の星は ずるい女の
ずるい女の言い訳ね
