あじさいを訪ねれば 釣鐘堂は花の上 雨恋びとは傘ひとつ 糸ひく雨とふたりづれ むらさきのはなびらは 問わず語りがつやめいて 涙をためた石畳 むかしの痛みにたえかねて ひと誘い ときめかせ 移ろう色の惑わしく 雨恋びとは 傘とじて そらにルージュの 虹を見る