潮の香りがなつかしい
入り江を見わたす コーヒーショップ
昔のまんまの目印は
シッポがもげてるマーメイド
「あなたなんか あなたなんか…もうきらい」
かわいくすねてた あの娘 いま
(会いたいわ)…どこにいる
貝がら模様の カウンター
真珠の輝き コーヒーカップ
テーブル席の 窓からは
日替わりメニューの海の色
「あなたひとり」「おまえだけさ」ささやけば
海岸通りで ウミネコが
(会いたいわ)…さわいでた
ギャグが冴えてるマスターは
歳をとるのを忘れたおひと
いきなりあの娘の噂話
いまでもひとりでいるってさ
「あいつなんか あいつなんか…わすれたよ」
思い出まみれのくせしてさ
(会いたいわ)…会いたいよ