風にさくらが 散り初めて 四条花見は 花の宴 笛と太鼓のにぎわいを 絵筆に語らせ 詠わせて 町絵師 宗達 若い春 故きを温ね ひもとけば 銀が焼けてる源氏絵よ 月は時代を歩み出て 嵯峨野のそらに冴えわたる 宗達 庵のこぼれ月 大和にあれば大和絵の 流れうねりを 汲みあげて 気色 花色 にじませよ あすは天下に昇り龍 宗達 巌の 独り酒