気ままな風に もてあそばれて 渡る鳥の群れ 姿やつれ はぐれ 迷い 残される 仲間もいるだろう 見知らぬ東へ 望まぬ西へ つのる風に流され 忘れたはずの傷口ひらく 罪なつぶやきを浴びる日々に そっと肩へ手をのせる やさしいひともいる 痛み 悲しみ 怒りを きょうは サテンの風につつんで サテンの風に吹かれて来いよ 嵐の門をひらき 苦悩の塔を 倒すときが きっとくる 陽がさす 朝がくる つばさを暖め 乾かす郷で ひかる風に抱かれて