植物群はねむらない

 


植物群はねむらない、ねむれない
いつでも時間のねじれを這っていく

こどもたちは古代芝生の広場で
おやつを広げ
小さな手がおやつをつかむ

刈りのこされたみどりの手が
こどもをひとりつまみあげる

おおきく横たわるみどりをまたいで
こどもたちは町へ帰っていく
ひとり足りないなどとだれもおもわない

植物群はねむらない
くつのかたちのつぼみをつけて
きいろい帽子の花をつけて