本文にはない興趣をそそられる。
しかし、まだ読んでもいないうちから、あとがきのようなところで「ご
拝読、ありがとうございました!」なんて声をかけられたら、わたしなど
はもう本文なんかどうでもよくなる。
原稿をものした著者本人の見識が問われるけれども、これがそのまま本
になるというのもスゴイ。校正を著者に任せっぱなしというのもちょっと
考えられないし、校正者がいたとすればそのひとも誤りに気づかなかった
か、気づいていながら黙認したか。
校正者ばかりでなく、編集者もいたとすればさらになやましい。
どうしてこんな本が手元にあるか、そのわけを弁解ふうに書いておくと、
著者自身に「買え」といわれて仕方なく買ったひとがいて、読み始めたけ
れど、女性を卑下するところがあって読み続けられない、いらないからあ
げる、とメール便で送られてきたもの。
男性ならおもしろいと思うかもしれないとのことだったが、残念至極。
2011.2.10